10秒でトーンポリシングが分かるフローチャートを作った
日曜朝の比較的真面目な記事です.どうもおはようございます.
トーンポリシング(http://t.co/jtrd2QNrOg)
— haru (@haru0721) 2014年7月28日
社会正義の議論の文脈で怒ってる人に「落ち着け」「礼儀正しくしろ」と言うことはトーンポリシング(語調統制?)と呼ばれていて、トーンポリシングの暴力性や怒ってる人にどう対応するかのヒントが上記のウィキで共有されてます。
ここ一週間ぐらいの間にTwitterで議論されていたこれ,ご覧になった方いらっしゃるでしょうか.トーンポリシング,日本語に直訳っぽいことをすると,「話し方警察」と言われるやつです.何かしらの主張をするときに「そういう言葉遣いはだめでしょ」みたいな事を言うのがトーンポリシングの代表例だそうで.要するに,主張そのものではないものを批判するのはナンセンスだしズルいやり方だと言っているのがこの記事(だと私は解釈しているんだけど怪しいなぁ……)
と思ったんですが,なんか文章にするとわかりづらすぎるので,トーンポリシングフローチャートを作りました.
要するに,何らかの主張を持った人がいて,その人の話を聞くときに,「この人が冷静かどうか」を考える事自体がアウトって言いたいのがトーンポリシングなんだろうなと思いました.
長ーいおまけ
ここで終わらせときゃ良いんだけど,ねぇ.僕はうざい人なんですよね.こんなフローチャート作っておいてあれだけど,僕はこの理屈クソっぽいなぁという気持ちが若干存在しています.こんなブコメしていますし.
「冷静に」なんてなりません!|Erin|note
そもそも感情的かつ筋が通った話ってできるんだろうかと思ってしまった.単に私がこれまで感情的でなおかつ筋が通ってない話ばかりを聞き続けているだけなのかもしれないけど.
2017/06/16 11:11
ぶっちゃけこのnoteの記事を読んだときの最初の感想は「何言ってんだこいつ」でした.その辺のもやもやを短めに書いてみようと思います.
大体,言いたいことは貼ったブコメの通り.そもそも感情的かつ筋が通った議論をしている人,いるんでしょうかね.そういった感情を出すレベルで主張したいことがある人,怒らないとやってらんないぐらいに主張したい人に遭遇したことがないので,そういう意味ではこの理屈を批判しちゃマズいのかもしれませんが,ひとまず言いたいこととしては,とりあえず私はそういう,筋が通ったまま冷静さを失っている人々というのにあったことがありません.
というよりも,むしろこの,感情的かつ筋が通った意見を持って主張する人がいるケースってそもそも発生し得ないのでは?と言うのが私の意見です.議論中に感情的になっちゃう人って大体の場合,自分の理屈を否定されて感情的になることが多いんじゃないでしょうか?自分の意見の穴を突っつかれた結果,「なんで分かってくれないの!」「うるさい」「失せろ」「だからなんだ(これはもはや開き直り)」などと,それこそ冷静になるべきことをガンガン言っちゃう人が出てくるわけですよ.(これらは実際に遭遇したことがある冷静さを失った人々から出た言葉です)
だから,私が思うにトーンポリシングの発生原因って,自分の意見を主張する際に,自分の意見が原因で,自分から冷静さを失って人々にあると思うんですよ.「冷静になれ」と言われる原因は,否定されたらすぐに冷静さを失ってしまうほど弱い理屈で主張をしている側にあるんじゃないのかなと.
だからまぁ,そういうのが発生してほしくないと思うなら,トーンポリシングされたくないと思うなら,もっと理論武装してから主張すれば良いんじゃねーのとしか思わないです.冷静さを失うような状況にならないようなぐらい,何言われても「いや,あなたのその指摘はおかしい」と言えるようになれば,それで問題ないんじゃないでしょうか.
と,ここまで長々書いてきましたけど,この前提がそもそも間違っていた場合も考えられるわけで.
私が今までつらつら書いていたのは,これまでの経験から,トーンポリシングしたくなる状況は議論の最中,なおかつ自分の意見を否定された人が感情的になった場面のことを書いていたわけです.要するに,それ以外の場合については今まで話したような話はそもそも当てはまらないわけで,的はずれなんですよね(とは言え私はこれを前提にしていいと思うぐらいに,こういう人しかいないと思っているのですが).
なので,上記した以外のような場合,つまり,冷静さを失いつつ,口汚い言葉を使いつつ,筋が通った意見を主張する人が仮にいた場合,その状況で「冷静になれ」「もっときれいな言葉を使え」というトーンポリシングをするのは,間違いなくアウトです.それをやっちゃいけないという意見には,私も大いに賛成だったりします.その方の意見はもちろん尊重されるべきであり,それを聞かないのはまさしく記事中で言われていたトーンポリシングそのものであります.まぁそんなことないと思うんだけど.
ちょっと脱線しますが,私の大好きな一ノ瀬志希大先生もこのように仰っております.
人間が感情自体を無くすことなんてのはありえないですし,それを完全になくして主張したり議論したりをできるかというと,まぁそういうことは無理なんだと思います.ただ,だからといって,その感情を盾にする形でトーンポリシングされることを批判するのは,ちょっとまずいんじゃないかと思うわけです.
冷静じゃいられないぐらいだけど,その裏に筋の通った主張を持っているならいいですよ.でも,そうではない,はたから見ると何言ってんだこいつみたいな理屈で主張をして,それを否定されて,冷静さをうしなってしまうような人がトーンポリシングを主張しているのは,自分の感情を盾にして自分の主張を押し通そうとする碌でもない行為だと思います.
なんか,長々書いちゃったんですけど,私はこの記事で,トーンポリシングを批判するという行為は同じだとしても,それを行うまでにどんなものを経由しているかはとても大切だと言いたかったのです.「冷静になれ」「言い方を変えろ」と言われたらとりあえず「トーンポリシング!トーンポリシング!」と言い出せるほど単純な話ではありません.トーンポリシングを批判するというのは誰もが使えるカードではなく,自分の主張をそもそも聞いてもらえないような場合とか,相当限定的な場合にのみ使えるカードなんじゃないでしょうか.
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久しぶりにながなが書いてしまいましたが,私は一ノ瀬志希さんと結婚したいという感情をもっています(唐突な求婚).以上.