死んだ人のことを忘れる順番
今日はちょっと暗めの話.いろいろあって引っ越しの荷造りをしまくっています.自分の部屋から1000点近く物品を売却したのでだいぶ荷物が減ってスッキリ!とかなんとかしていたら.ちょっとした冊子が出てきました.と言っても明るいものでもありません.15年ほど前に亡くなった友人の葬儀で配られていた冊子で,生前の彼の卒業文集とか写真とかそういうのがまとまったやつです.そういえばなんとなく捨てられずにいたんでした.捨てたら自分から忘れたいと彼に言ってしまうような気がするんですよね.なので今回も捨てずにとっておくことに.
その際にふと思い出したんですが.
人が人を忘れる順番は、最初に声を、次に顔を、最後に思い出を忘れるんだって。もう、顔も思い出せない。照れて撮らなかった写真。思い出になる相手じゃないと思ってたから写真なんて要らないと思ってた。記憶の中で、ぼやけた顔なのに、夢に出てくるのは、ずるいなぁ。
— クラウチキヨシ (@kurauchikiyoshi) 2011年10月26日
このツイートだったか覚えていませんが,人が死んだ人を忘れるのには順番があるとかなんとか言うそうで.最初に声,次に顔,最後に思い出なんだそうです.
が,この法則,例の友人には一切当てはまりません.寧ろ声が一番はっきり覚えている気がします.というのも,彼の声はだいぶ特徴的で,一般の男性よりもかなり高めで幼い印象だったんですよ.それの声ですごい自然にドがつくほどの下ネタをぶっこんできて普段の声より更に高めの声で笑うんですよ.ゲラゲラ笑いながらいい加減にしろって止めた記憶があります.
そんなこともあったので,寧ろ声が一番はっきり覚えています.じゃあ何を一番最初に忘れているのかというと,思い出.思い出です.顔は写真で何回か見たから覚えているんです.でも思い出はもう殆ど覚えていません.正直,下ネタ言っていた話ぐらいしか覚えていません.他にもいろいろあった気はするんですが,すごくぼんやりしていて何も覚えていないのです.
なんだか,今になってちょっと後悔しています.そう言えば当時からブログというもの自体は使っていた気がするんですが,そういうことを書いて残しておこうという発想にはいたらなかったですし.やっぱり些細な日常の思い出も書いて残しておくのは必要だなと思いました.しょうもない笑い話も後から読み直せるほうが良いですから.
誰かが亡くなってこのブログにアクセスした方がいらっしゃったら,後々のためにどこかに書き残しておくことをおすすめします.ブログを立ち上げるのもいいですね.できれば誰かに読んでもらう方が良いと思います.インターネットの人々は優しいときは優しいです.特に人がなくなったときはだいたい優しいです.皆さんの思い出を共有してください。ぜひ増田あたりにでもどうぞ.