はひふへほ

ゲーム,雑記,美味い飯.時々アイマス.

スーパーマーケットで遭遇した百合とかの話

このブログでは一切言及したことありませんでしたが,スーパーマーケット,行きます.私も人間なのでスーパーマーケットぐらい行きます.で,りんごとかバナナとか買ってのほほんとしていたら,急に「あら!」と大きな声.

何だなんだと思ってちょっと近づいて見たら,両手のひらで指を絡めあった状態の落としを召した女性二人が少しを目を離さないように向かい合って会話している.スーパーマーケットの通路のど真ん中で.もう少し手のあたりを丁寧に描写すると,イメージとしては向かい合った二人が両手で頬杖をつくような形で硬く握手?しているような感じ.とりあえず普通の人間がするような絵面ではないことだけはわかってほしい.ほんと,君の名はのラストみたいだった.

もう,なんなんだこの展開はと.都内ってこういうのが起きるの?すごいなぁ.ドラマチックってレベルじゃねーぞ.で,ちらほら漏れ聞こえてくれる会話を聞いていると「ずっと会いたかった」「まさかもう一度逢えるなんて」とか,そういう,本当に久しぶりに逢えてとにかく嬉しいみたいなことをおっしゃっていまして.百合マンガ好きおじさんの私としては,なんだか妄想が広がるわけです.お年を召しているとは言え,絵面と文言が情熱的すぎる.そこで確信しましたね.これは百合だって.百合です.俺が感じているだけですが,百合です.これだけでご飯食べれそう.

だって,そのあと少し離れて3分ぐらい買い物して戻ってきたらまだやってるんですよ.なにこれぇ.愛が深い.どんだけひさしぶりだったんだ.それで,さすがに募る話も終わり始めたのか,「もう逢えないかもしれない」とか言いだしていたんですよね.

そこでふと気づいたんですが,やっぱり今の我々って,会えないことに慣れすぎているんですよね.インターネットさえあれば簡単にやり取りできるようになってしまって,対面でコミュニケーションを取ることも,それらの技術を使って待ち合わせれば幾らでもできる.でも,そういう技術に疎い(と勝手に断定しますが)方々からすると,本当に嘘偽り無く字義通りの一期一会で,次に会えるのはいつかなんて分からないんですよ.だから,久しぶりに逢えたら,さっきみたいなことをしちゃうわけで.

百合だなんだって茶化していましたが,やっぱり会えると思っていなかった人に会えた時の驚きって相当なもんですから.その辺りを私はすっかり忘れてしまっていたのかもしれません.

ちなみに,その二人の方々の会話の終わりは見ていません.だって終わりそうだけど会話終わらないんだもの.よほど話したいことがあったんでしょう.

 

そういう人,私もいるのかなぁ.会ったら大声出しちゃって,いろいろあったねなんて言って,楽しく話せる人.ネットのおかげで会えない人がほぼいない今の自分には,あれぐらい濃密なコミュニケーションができる相手っていない気がします.それがいいことなのか,悪いことなのか,自分には判断できかねますが,そんなことができたらすごく楽しいのかもな,なんて思った平日夜でした.