アイマス声優の皆様の結婚ラッシュとホワイトアルバム2とオタクの感情の話
※ この記事はWHITE ALBUM2 -introductory chapter-のネタバレを含みます。遊んでない方は今すぐ買ってプレイして俺と同じ気持ちになれ。
気持ちの整理にとても時間がかかりましたのでこのタイミングで書きます。前置きがすごく長いです。あしからず。
今年のクリスマス。というかクリスマスがあった週。私は相当に疲弊していました。毎日日付を超える残業。その後の30日、31日、3日の休日出勤確定。いずれもフルタイムではないとはいえ、さすがに体力も限界。しかも出展予定だった冬コミにも出勤日が重なり出展できなくなるという明確な地獄コンボを食らっており、いよいよ精神が終わっていまい、飲酒するなどしていました。
そんなとき、もう2次元でもなんでもいいから可愛い女の子とちゅっちゅしたい、みたいな気持ちが極大化しました。もう肉欲に忠実な猿です。なんでもいいから都合がいい女の子とイチャイチャしたいという、本当に下世話な気持ちMAXでAmazonへアクセス。そして人生はじめてのエロゲ購入へ。
その時、(今振り返ると本当にどうしてそうなったのか自分でも思い出せないのですが)急にホワイトアルバム2のことを思い出しました。実はこの1本、シンデレラガールズ界隈にいる人間なら一度は聞いたことがあるタイトルでして、
三宅麻理恵先生のお言葉
— めたれ (@thrashmetare) 2016年11月6日
「大学時代にやっておいたほうがいいことは?
・免許
・海外や国内でも日数を要する旅行
・WHITE ALBUM2#三宅麻理恵の原点
実はウサミンこと安部菜々役の三宅麻理恵さんが激推しているタイトルなんですよね。もちろんそれ以外にも見聞きすることはあって、うっすらと「話が重い」とか「ドロドロ」とかいう評判は耳にしていたのですが、いうてそんな大したことないだろうと高をくくってろくに考えずにポチっていました。
まさかこのタイミングで買ったことで、後にあんなにおかしな精神状態になるとは思いもしていませんでしたが……。
休日出勤のせいで冬コミに行くことも許されない私が頼ったのは酒とホワイトアルバム2でした。恋をさせてくれ。
— はぎょう@ホ/ワイトアルバム2プレイ中 (@ha_gyou) 2019年12月30日
↑見てください、何も知らない馬鹿です。
以下、プレイ中のツイートを交えつつ感想を。まだclosing chapterはあそび始めたばかりなので、あしからず。
第一感想ですが、アホかってぐらい面白いです。エロゲなんて全くやらない人間でもタイトルを知っているぐらいの世間で言及されているだけあって、間違いなく名作でめちゃんこ面白い。そして、ドロドロの度合いがすごい。自分が想像していたドロドロなんてサラサラだったんじゃないかってぐらいにドロドロ。もはや固形物。
しかしホワイトアルバム2,普通に素直に見ていたら「美女二人に両腕掴まれて引っ張り合われる展開で羨ましい」なんだけど実態は胃がきりっきり傷んでほんとやめろおいってなる。
— はぎょう@ホ/ワイトアルバム2プレイ中 (@ha_gyou) 2019年12月31日
なんか虚淵脚本でいつ人が死ぬかみたいなことを考えながら遊ぶのに近い感覚でホワイトアルバム2を遊んでいる
— はぎょう@ホ/ワイトアルバム2プレイ中 (@ha_gyou) 2019年12月31日
最初は「この主人公をヒロイン2人が奪い合う感じなのかな~」なんて思っていたんですが、実態はそんなちゃちなラブコメ展開なんかじゃなくて、3人の人間関係とか初恋とか好きの度合いとかそういうのがぐちゃぐちゃになっていく物語で、いかに私の中のどろどろの引き出しが無いかを痛感させられるよう。ワンクリックするたびに脇腹をアイスピックで刺されている気分になります。でも読むのがやめらんない。やめらんないんだよ……。その痛みすら心地よくなってしまう程度に面白いんだよほんと……。こういうタイプの物語全然読んだことなかったんですが、これは面白い。お前馬鹿そんなことしちゃだめだろ!って叫びつつも、そんなことしちゃったらどうなるんだろう……と唾を飲みつつ先を読んでしまうのです。本当に恐ろしい一本だこれは……。
これ絶対呼んでないやろ!!”!!!!!!!!
— はぎょう@ホ/ワイトアルバム2プレイ中 (@ha_gyou) 2019年12月31日
↑誕生日パーティーの件です。雪菜は本当にずるい女の子だよ。でもそのずるさが最高に人間臭くて、恨めないし嫌いになれない娘だなぁなんておもっています。
で、そんな展開で全く眠ることができず、途中で深夜監視の出勤もはさみつつ例のかずさを迎えに行きはじめてのベッドシーンへ。
空港の件、本当に、本当に、本当に
— はぎょう@ホ/ワイトアルバム2プレイ中 (@ha_gyou) 2019年12月31日
かずさ………
— はぎょう@ホ/ワイトアルバム2プレイ中 (@ha_gyou) 2019年12月31日
北原てめぇ!!!!!!!
— はぎょう@ホ/ワイトアルバム2プレイ中 (@ha_gyou) 2019年12月31日
この最後の北原てめぇは本当に部屋で叫びました。何やってんだあいつほんと。お前最悪だろ。
ホワイトアルバム2、introductory chapter、完走です。つっっっっっっtら。お前空港のシーンおかしいだろあんなのおい。 pic.twitter.com/gwrERqYFiB
— はぎょう@ホ/ワイトアルバム2プレイ中 (@ha_gyou) 2020年1月3日
そしてなんやかんやありつつ、三が日最終日の1/3に-introductory chapter-を完走。本当に面白かった。ただ当分こんな気持にはなりたくないと思う程度に重たく、苦しく、つらい物語でした。でもクリックする手が止まらないのはホントなんなんだろう。最後の空港のキスシーンでもまた北原のことぶん殴ってやろうかって思っていました。
この時点で私の精神は相当ボロボロだったのですが、その一方でまた精神が大きく揺れるお話というのがありまして。そう、皆さん御存知の通り、アイドルマスター声優の皆様の結婚ラッシュです。この「北原てめぇ」の前までに結婚発表なさったのは5名で(時系列順に立花理香さん、木村珠莉さん、松嵜麗さん、洲崎綾さん、佳村はるかさん)、正直この時点で私の精神は、ホワイトアルバムの負荷と声優の皆様の結婚のショック(これはポジでもネガでもない、スカラー値がバカでかい何かです)を一気に受けて、だいぶ「きていた」のですが、そこに完全に止めを刺しに来る報告が元旦に訪れます。
皆様にご一読いただければ幸いです。
— 山本希望 (@nojomiy) 2020年1月1日
『瞬間、名字、重ねて』 pic.twitter.com/lyFIuImMMz
説明すると、山本希望さんは私が大好きな城ヶ崎莉嘉さんの声優さんです。マジで本当に本当に好きです。
この報告を受けたのは「北原てめぇ」が終わったころ、ホワイトアルバム的には空港に雪菜と一緒に行くシーンの手前、現実的にはちょうど僕が実家に帰っている電車の途中でした。
声優の皆さんをお祝いしている、年明けよりもそっちのめでたいムードを味わってまったりしようとしてタイムラインを開いた瞬間に目に入ってきたそのツイートをみて、電車内にも関わらずマジで泣いてしまいました。
それで、これは嬉しさから来た涙なのか、寂しさからきた涙なのか、はたまた心の奥底にしまっていたワンチャン狙っている自分が悔しがっている涙なのか、当時は本当にわからなかったのですが、自然と涙がこぼれてきてしまい、されど同時に嗚咽は起きず、たださめざめと涙を流していました。
その後、ホワイトアルバム2のイントロを完走し(何度も書きますが空港の北原ほんとあいつぶん殴ってやりたい)、土日を過ぎ今に至っております。
だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、この記事はホワイトアルバム2とアイマス声優の皆様の結婚ラッシュが一気に来て精神が終わった私が、結局アイマス声優のみなさまに対して抱いていた感情ってどんな感情だったんだろうね、を書く記事です。以下はそれらについて書いていきます。
本題入る前にまた脱線しますけど、ホワイトアルバム2は本当に精神が安定していることが分かっているタイミングで遊ぶべきです。この記事冒頭の「どうしてこうなるんだろう」画像は、アイマス声優の皆様が結婚したことに対してのものじゃなくて、ホワイトアルバム2をプレイ中にどうして自分が好きな声優さんたちの結婚報告ラッシュが来てこんなに精神が揺れ動くことになっているんだろう、です。偶然とはいえタイミングが悪すぎる。でも全部俺のせいだからな。声優さんたちのせいなはずがないからな。
以下、なんかすげー落ち着いて書いているように読めるかもしれませんが、これ書くまでに3日間下痢が続いていました。てかこれ書いている途中でも下痢してトイレに駆け込みました。正月の食べすぎ飲みすぎではなくて間違いなくホワイトアルバム2のせいです。長期休暇中に遊ぶのは間違いなくベストタイミングでしたが、同時にインターネットを遮断して一気に遊ぶべきでした。皆様は私のようにならないようにしましょう。
話を戻します。
ちょうど直近ホワイトアルバム2を遊んでいたこともあって思ったのは、きっと彼女たちの感情と、私がアイマス声優の皆様に思っていた感情は思っていたより離れた、違ったものだったのだなぁ、ということです。好きは好きでもやっぱり別種の好きなのです。
さっきワンチャンみたいな話書いていましたが、正直、本当に、世間体がどうのとかそういうの抜きで、なにかのきっかけがあれば自分のものにできた、ということを思っていたかというと、それは明確にそうではないと思っています。どちらかというと自分の娘が嫁に行ってしまうような、結婚式に参列して隣で号泣しているみたいな、そんなイメージでした。
念の為書いておきますが、別にどっちも良くない考え方だと思っています。どちらも一親等であることを考えているわけですから妄想がすぎるものですし、なんなら世間で揶揄されがちな結婚しようとするほうは一親等になりに行こうとしているのに対して、父性とか母性とかは一親等が存在している上での関係なので、見方によってはこちらのほうがよっぽど気持ち悪いものだと思えます。
ただ、そんな気持ち悪い感情に至るのもある種当然だとも思っています。私の場合、シンデレラガールズのライブ会場に行ったりラジオを聞いたりを繰り返して、なんやかんやでもう4年ぐらいになっています。4年もいるとやっぱり思い入れが深くなり続けていって。当然ですが、別に一緒に過ごしてはいません。でも過ごしていたのと同じぐらいの充実度合いというか、なんかそういうのってあるんです。少なくとも今回、それをすごく実感しました。
思えばシンデレラガールズの3rdライブが人生はじめてのライブ参加で、そのときにステージが本当に輝いていることを目の当たりにしてしまって、あの日から私は声優の皆様、もとい皆様が演じているアイドルに首ったけでした。
声優さんってやっぱすごいんすよ。ライブを重ねれば重ねるほどパフォーマンスすごくなっていくし、ラジオに出たときとかもどんどん楽しげになってくし。当然声優のみなさんが演じているアイドルも可愛くなっていくし。時々そういうのを見るだけで私は本当に幸せなんですよ。どんどん成長していくさまを見せられて、それこそ娘が成長していくみたいな気持ちになるんです。それが言いようもない嬉しさを生んでくれて。本当に感謝しかないです。こういうのって、もう仕事の範疇超えている気がするんですよね。詳しくは知らないし、人生のそこそこの時間を突っ込んで、その結果を毎度見せてくれているっていうことに対しては感謝しかないというか。
で、そんな感情を持っている相手に対して、ホワイトアルバム2の作中で出てきたような「好き」で向き合っていたかって言うと、やっぱ違うんですよ。ホワイトアルバム2の好意って本物で、自分にとって都合が良い状態を作るためにあーだこーだして、エゴや諦めの塊で、その様が生々しすぎるお話だと思うんですが、少なくともその「好き」は本物で、嘘とか冗談とかそういうのは無いと思うんです。
それって裏を返すと、私がアイマス声優の皆さんに抱いていた「好き」って、嘘とか冗談とかそういうのに近い類のなにかってことで。声優さんの結婚は現実で起きたことなんだけど、それを見て泣いたのは、創作などの虚構に触れて泣いたときに近い感情で、現実にはいない自分の娘が結婚していく嘘を妄想してそれで泣いていたのかなと思っています。
でも、そうは言っても、嘘の「好き」でもそれ自体は本物だってことにしたいな、とも思っています。だって、その「好き」まで嘘だって言ってしまうと、なんだか本当に虚しくなってしまうから。あの涙まで嘘になってしまうから。その「好き」の大きさだけは、きっとインターネットの皆様も十分に大きなものを持っていて、それはきっと本物だったんだって言いたいです。そういう嘘の大きな「好き」の感情だけはみんなで持っていたい、そういうのを持っている人がたくさんいるのが、一番楽しいオタク界隈なんじゃないかなって、思っています。
と、ここまで書いてきれいに終わりそうになりましたが、そんな感情でも結局オタクは他人に対して一親等を妄想しているので、如何に気持ちが大きかろうが嘘とわかっていようがそれは気持ち悪がられて仕方ない状態だと思います。だからやっぱりオタクなんてだめなんです。オタクなんてそんなポンポンなっちゃいかんのです。そんな業を背負っちゃいかんのですよ。そのさまがどんなにきれいに輝いていても、それだけは忘れないようにしないといけないと思います。謹んでやっていくぞ。
そろそろ閉めようと思うのですが(こんな流れでいうのもおかしいのかもしれませんが)、本当に皆様ご結婚おめでとうございます。私ができることなんてなんにもないのですが、ただひたすらに、皆様の幸せをお祈りしております。まだ寒い日が続きますがどうかお体についてご自愛ください。
最後になりますが、かずさ派です。冬馬かずさを守りたい。冬馬かずさのことだけを考えていたい。冬馬かずさの隣りにいたい。そんなことを考えていた2020年正月でした。
あと、本来の目的のイチャラブエロゲーを結局購入できていないので、近いうちに買いたいです。おすすめあったらコメントで教えて下さい。