「ネット絵学2018」を読みました買え
久しぶりに本を読んだ記事を.最近読んでるんですけどブログに起こしていないので良くないですね.気をつけます.今日はこいつの話をします.
イラスト評論本『ネット絵学2018』をコミティア124:L32bでリリースします。特色カバー+帯付き本文220Pで会場頒布価格は1000円です。参加クリエイターが超豪華なので是非チェックしてください!!特設サイトに通販情報とサンプルを30P公開しました。 → https://t.co/bXTSFmyL8S pic.twitter.com/8sscDBUATR
— ネット絵学@委託販売中 (@netegaku) 2018年4月24日
コミティア行って買ってきました.サークルスペースいったら分厚い本が積み上がっていて,それがものすごい勢いで溶けていてやべぇなこれって思いつつ購入.率直な感想として,無茶苦茶良い本.この内容でこのお値段はおかしいです.安すぎる.もっとお金取っていいと思う.
- 作者: 虎硬,爽々,にゃるら,へんりいだ,牛帝,さちひさち,so品,loundraw,LM7,賀茂川,豊井,さいとうなおき,つくしあきひと,バリキオス,小嶋慶祐,中園真登,平泉康児,シルバー
- 出版社/メーカー: ネット絵学 販売:密林社
- 発売日: 2018/05/19
- メディア: ムック
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Amazonとメロンブックスで物理本が,BOOTHで電子版が売られているので買ってください. 私はもう,単にお金払いたいという気持ちでBOOTHでもう一冊買おうと思っています.本当に良い本.
内容について3行で説明するならば,
- インターネットとイラストの関係性をいろんな視点で切って示していく
- ネットで著名であるイラストレーターさん等のインタビューを聞く
といった感じ.
前者については,イラスト自体を書いていない人間からすると全く知らない視点で示してくれているのでとても勉強になる.イラストそのものの定義とか考えたことなかったし,イラスト界隈におけるフリーランスと雇用の話とかは言われるまで気にしたこともなかった.
そして後者の方について.個人的にはこっちの方がヤバかった.イラストレーターさんをそれほどしらない私ですら知っている人がたくさんいる,要するに超豪華メンバーの出自・イラスト制作・マインドに関するお話が載っていてむちゃくちゃ面白い.そしてしれっと「等」とか書いて強調しておいたんだけど,普通にイラストレーター以外の方のインタビューも載っていて嬉しい誤算.MdNの編集やってた方とか,アニメーターの方3人呼ぶとか,もうなんなんだこれ.最高では.
ここからは簡単に感想を.まず,普通にすげー面白いです.知らない世界を見られる本って本当に私は大好きなんですけど,その点でいうとこの本は本当に好きです.身近に存在し毎日のようにTwitterで見かけているイラストというものは,実はこんなものだったのか,と再認識できる一冊です.逆に言うと如何に普段イラストをパッと見て消費しているかを認識できるとも言えます.その点,意識していない人にこれだけアプローチできているのだから,本で言われている通り絵描きは最強なのかもしれません.
また,インターネットでみる絵師さんの考え等を垣間見えるってだけでもとても有益.この考えは別に絵を書くことに限らず,何らかの形で何かを表現をしたいと思っている人間全員に役に立つ内容だと思います.
端的にもう一度言うと,買えに繋がります.買ってください.
僕,この本をコミティアで1000円で買ったんですよ.1000円です.1000円.最初「うっわやっす~~~いい買い物した~~~最高では~~~」だったのが,読んでる途中で「これが……1000円???」ってなって最終的に「お前なんでもっと取らんのや(半ギレ」みたいになります.買ってください.もはや布教です.
まぁ,最後に少しだけ問題を示すならば,そりゃあ,同人誌ですから,ちょくちょく脚注が迷子になったり字下げしきれていなかったり編集記号かなにかが残っていたりする部分はあるんですが,そういうの含めて良いって言えるぐらい内容として適切なので,そういうの含めても1000円は安い.安すぎる.ので,皆買って応援して.ほんと.買って.