TikTokは綺麗な人向けの場所
世間ではなんだかTikTokだかいうものが存在しているそうで。
公式ページに記載された「アガる思い出つくっとく」というキャッチコピーからして「お前みたいなオタクが来る場所ではない」という、ある種森に帰れ的なメッセージを感じますが、まぁ、そうは言っても流行りものは見てみたいしなぁ、どんなもんなんかなぁと思い、森を出てTikTok街を覗いてきたので感想をば。
TikTokを一言で表すと「中高生の動画投稿コーナーがすげー沢山入り込んだ世界びっくり映像集(肩透かし版)」という感じ。
テレビでやっていた(最近テレビ見ていないので今やっているかは不明)Youtubeなりなんなりの動画サイトからいい感じの動画を集めた番組がありますが、基本的にアレ。そりゃ動画投稿サイトなんだしそんなもんだろうとも思うかもしれませんが、TikTokの違うところはその動画の結構な割合にオチが存在していないことにあります(あるいは私がオチを感じられないだけかもしれないですが)。
動画に最大60秒という縛りが存在していることから、どうしても限界があるのわかかるのですが、そもそも60秒も動画が存在していないのに急に最初に戻ってループ再生しだしたりして「え、これで終わり?」みたいなことがしばしば。それが高評価されていて、ううん?となることも。完全に自分の感性が付いて行けてなくて落ち込むレベル。
もちろん、わかりやすく面白い映像なんかも存在はしていて、こちらに関しては別にTikTokがどうこう関係なしに、全年代見たらみんな面白いって言うんじゃないかなと思うほど。こういうのだけ見ていると、まぁ普通に動画サイトやな、って感じになります。
で、そのほかの中高生の動画投稿コーナーみたいな動画についてなんですけど、これが辛い。本当に。
別に、「中高生がこんなことして楽しんでいる、日本は終わりだ」なんて話がしたいんじゃないんです。ぶっちゃけ、どの動画も理解できるかって言うとそうでもないけど、普通におもしろい動画とかあるんですよ。
もう、ね、そんなことより動画がキラキラしているんだ。青春が。そっちのほうがでかい。
楽しそうに動画のネタ考えてみんなして動画撮ってワチャワチャしている絵面がスマートフォンからにじみ出てくるんですよそういう空気が。もう、そっちを感づいてしまってつらい。スクールカーストの上の方に見える(個人の感想です)中高生が楽しそうに動画撮ってるのをひたすら見るものなんですよTikTokって。
そこが一番キツい。自分の中高生時代にスマホとTikTokが存在していたとしてもきっとこのコミュニティには所属できないまま人生終わりそうだなって。それだけはよく分かるんですよ。そういう気持ちになるところなんですよTikTokって。アガる思い出が作れないってのは、あのキャッチコピーに対して疎外感を感じるってことは、そういうことなんだよ。
あと、ね。これ結構言っちゃいけない気がするんだけど。
中高生が投稿して伸びている動画って露骨に顔面偏差値でぶん殴っている動画ばっかりなんですよ。可愛い女の子が振り向くだけでむっちゃ再生数伸びているやつとかあって、はぇえ、こんなん動画の企画力でも編集技術でもなんでもなくて単に顔がいい男or女が映っているだけやんけぇ〜〜〜〜みたいな感じがしていて、これもまた辛みを感じるポイント。努力で殴る動画よりも、素材で殴る動画の数が圧倒的に多い印象。
TikTokの動画の短さと動画投稿の手軽さがゆえに、「頑張ってなんかを作り上げる」というより、「良い素材をちょっと良くして出す」みたいな方向に向かう人が多いんだろうな、とか勝手に思っていました。そしてここで言う良いものが、「顔がいい男女」なんだろうと。顔がいい+何かちょっとだけすごいこと(ただし倍速再生で踊っているとかそういうの)で動画再生数が伸びるんだろうなと。
そういうのをみて、可愛いですね、かっこいいですね、すごいですね、という感想を抱けるほど私は綺麗な人間ではないのです。そういうのを見ると、遺伝子って大切だなぁとか思っちゃうのです。
だから、TikTokは綺麗な人向けのアプリケーションSNSなのだと思います。それは、顔もそうなんだろうけど、心もそうなんだろうと。心身が綺麗じゃないと楽しめない動画投稿SNSなのだと思います。
なんか、今回のTikTokを覗いたの、自分から命を削りに行っただけだったなと思っています。やっぱりキャッチコピーの時点で、私は森に帰るべきだったのです。アガる思い出なんて、私にはなかったですから。だいたい「アガる」って人生で初めてタイプしている気がします。なんだそれ、上がるって書けよ。
そういうわけで、久しぶりのブログでしたが、私は深い森に帰ることにします。もう気温も心も寒くて仕方ありません。クヌギの木の皮とかどんぐりとかシンデレラガールズのCDとかを集めて冬眠します。みなさんも寒くなってきましたが、暖かくしてお休みください。それでは、おやすみなさい。
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