はひふへほ

ゲーム,雑記,美味い飯.時々アイマス.

ゾンビランドサガのLVに行って死んだ

 

昨日行ってきました。LVなので映画館ですが。とりあえずいつもの怪文書いきます。

animeanime.jp

 

本当に久しぶりに熱量の高さで震えてしまいました。ライブの本質でぶん殴られて死んだ2時間でした。

知ってる人も多いかと思うんですけど、今回のライブとそのライブビューイングってほんと異質中の異質で。もともと予定していた品川インターシティホールって会場が700人しか入れないのに、参加応募券付きのBlu-rayが売れにまくって(1巻だけで2万枚売れたらしい)、見たいって人が続出した結果、急遽LVが手配されるっていうなかなかぶっ飛んだ感じだったんですよ。700人規模の会場でLVやるなんて僕聞いたことないです。それだけみたいって人がたくさんいたってことなんでしょう。ちなみに上の記事いわくLV会場含めたらライブ参加者は2万人だそうで、もう、すごいのです。改めて文字で起こしているとなんだこれって気持ちになりますね。コンテンツそのものが伝説になっている。

 

で、ここからは私語りが永遠続くんですけど、私って言うてミーハーで流行りものに乗っかるのが好きで、だから基本的にライブの会場ってだいたい1000人以上の規模ばっかりなんですよね。それぐらいの会場のライブって、もうその場だけでお腹いっぱいになるぐらいすごいんですよ。当然照明とかガンガン動いて焚きまくりだし、演者さんから見て後ろにあるモニタなんかもだいたい豪華でグリングリン動くし。そう言うの単体で見ても見どころ盛りだくさんって言うんですか。もちろんそういうのもライブの大切な要素だし、そういうのだけBlu-rayで見ながらビール飲めるぐらい良いもので。

 

で、もう一度ゾンビランドサガLIVEに話を戻すと、そういうもの全然なかったんですよ。見るものって言ったら本人たちのパフォーマンスだけ。別にそれがネガティブだって事が言いたいんじゃなくて、それが故に感じるものの純度とその大きさがすごいって事が言いたいんだなこれが。もう、普通のLIVEからはビハインドしている状況とか、クソほどどうでも良くなるぐらいに演者さんの生のパフォーマンスとファンの歓声であてられてしまったんです。巽幸太郎ばりに「私たちが持っとるんじゃ~~~~~~~い!!!!!!!」と勢いで押し切られるようでした。

 

演出というか、場繋ぎも気合入ってた。普通はこれぐらいのメンバーしかいないライブって尺稼ぐ時間が結構あって、それもわかった上でライブ行くみたいなところあるんですけど、そういう時間ではアニメのシーンを編集したのをまるっと流して、それがそのままライブシーンへの導入になっていました。素直でわかりやすいだけって言う人もいるかもしないですけど、ファンとしてはいろいろ思い出せて良かったし、やっぱりアニメほんとよかったなぁって気持ちでいっぱいになりました。そういうところでドンピシャでドンピシャの曲をやるんだからほんとずるい。そういうイベントなんだから当たり前っちゃ当たり前なんだけど。

 

かと思えばMC。最後とかほんと泣きそうにっていうか泣いた。普通に泣いた。いろんなバックグラウンドの中の人たちが一斉に集まってライブするって、まぁいろいろあるんだろうけど、やっぱ泣けるよね。私が求めるライブってやっぱりMCあってのライブなんですよ。やってる人たちがその場で無理やりにでも言おうとしている言葉でしかわからないことってあるんですよ。書き出すのはおこがましいものは見に行くしか無いのですよ。そういうものが間違いなく今回はあって、もうよかったです。

あと僕は紺野純子さんが本当にだいすきなんですけど、その流れで河瀬茉希さんのMCがもうほんと耐えるので精一杯できっつかった。わたしが見たいと思った紺野純子さんは間違いなくステージにいたし、それを支えきったのは間違いなく河瀬茉希さんでした。本当に本当にありがとうございました。僕から言えるのはそれだけです。

 

そしてやっぱり、この曲よな。

 

www.nicovideo.jp

 

アニメ最終回では、これまで貼ってきた伏線が回収され、ある種最終決戦ともいえるライブシーンがあるんですが、今回のライブではまるっと再現しやがりました。スモークガンガン炊かれていて、ステージの奥でひしゃげた鉄骨が見えて、観客の手拍子から、逆光の中立ち上がり歌っていくフランシュシュのメンバー、そしてセンターであるさくらが歌い蘇っていくあのシーンをまんまやるんですよ。もう興奮がどうとか高まるとかそんなちゃちな言葉で言い表せない瞬間でした。ほんと、本当によかった……。かっこいいとか、かわいいとかじゃなくて、震える時間でした。

 

これだけのものが詰まって2時間。長いような短いような。兎角濃かったことだけは覚えています。

ライブ言ってる人なら分かると思うんですけど、ライブ参加後に「これは伝説になる」って直感でわかる瞬間ってあるんですよ。もう、肌感覚としてこれはとんでもないものを見ちゃった、そんなライブを見ちゃった、最高かよ、みたいなのがあるんですけど、今回はほんとそれって感じでして。日本語どんどん使えなくなってきているんですけど、伝説が伝説らしく伝説になりにいった時間を見たように思います。

 

 

今回参加してほんと強く感じたのは、なんか、その、あんまりいいいい方じゃないんですけど、本当の意味で完全燃焼をしに来ているコンテンツってこんなに強いんだなと。序盤でも書きましたけど、私って所詮ミーハーなので流行り物で次があるものを見に行くことのほうが圧倒的に多いんですよね。次のライブの情報が流れるのが当たり前だったり、そうじゃなくても常に何らかの形でコンテンツが提供され続ける状態が続くのが当たり前になっていて、もはや自分にとってインフラなんですよ。スイッチ押せば電気が付くのが当たり前で、蛇口ひねって水が出ないなんてことが起きたらどうしよう、なんてこと考えたこともないぐらいで。

それに比べてゾンビランドサガ、1期が終わって……終わっただけ。今回のライブイベントはBlu-ray1巻発売時点ですでに告知されいてたものなので、人気に際して新規に決まったものでもない。ライブで2期の発表があるのかと思いきやそれもない。一応、佐賀でライブをやるっていう告知があって、それはもちろん最高だし行く気まんまんなんだけど、でもやっぱり続きがあるわけではない。終わった物語は終わっていて、終わったままで、そのさきがあるわけではない。

でもそんな状況だからこそ、本当に全員が全力でもう、死にに行くというか、すべてを失ってでも行こうという気概があるっていうんですか、そういうのの塊なんですよ。次があるとは限らないから、もう全部やりに行くぞと。それを受けてファンも全力でやっていくっていうんでしょうか。そういうものが集まって、あの場が出来上がっていたと思っていて。続編がないというつらい状況だからこそ希望を持って次に繋げるためにやっていく、その尊さとか輝きとかなんかそういうのが溢れていたんですよ。なんかそういうのが最高だったんですよ。みんなが次を望んで、コンテンツが生きのこり、それこそ蘇り這い上がることを望んでいたんですよ。首の皮一枚つながったゾンビよりよほどしつこいんじゃなかろうか。一回死んだわけじゃないけど、これなら一回死んでも本当に蘇るんじゃないかと思うほどでした。いや、いうてゾンビじゃないから死んでもらっちゃ困るんですけど、死なないで生き続けてほしいんですけど、ほんとそこんとこ夜露死苦的な?もうまとまらないですよこんなの。

 

こんなところに書いて誰かの目に留まるわけでもないでしょうけど、ゾンビランドサガ新作お願いしますほんと。マジで。マジでお願いします。本当に。もう、結局何がいいたいかって言うとこの記事はこれがいいたいだけです。ゾンビランドサガをよろしくおねがいします。本当にゾンビランドサガをよろしくおねがいします。俺もよろしく買っていきます。みんなもよろしく買っていきましょう。よろしくおねがいします。

 

デレステ新アイドル実装に関するお気持ち表明

こんばんは。散文的に書いていきます。もちろん新アイドルの話です。前提知識持ってる体で書いていきます。

 

とりあえず一言だけ書かせていただくと、

 

 

ほんと好き…………好き…………白雪千夜さんほんと好きなんだ……

 

実はまだイベントも見ていないしもボイスも全く聞いていないんですけどこれは本当に本当にやばいなと。来ているなと。まだセリフテキストにも断片的にしか目を通していないのにここまで落っこちたのがもう、ほんとほんと。楽しいです。いやぁ良いですねぇ。自分が好きなコンテンツに新キャラが実装されてワクワクできるってのは幸せなことです。幸せ。僕はこのためにアイドルマスターシンデレラガールズやってるんだなって気持ちになります。

あと露骨な百合。初めて合法的に百合の間に男性として所属できるコンテンツに触れている気分です。プロデューサーという立場上(普通は)恋人同士にはならないお仕事の人間関係であるわけですし、二人がキャッキャしているのを脇目にお仕事する立場でゲームできるのって普通に楽しくないですか?いいや楽しいね。多分楽しい。まぁまだイベント読んでないからわからないんだけど。すげー楽しみ。

あと、なんというか、これはアイドルマスターシンデレラガールズの楽しみ方じゃない感じがするのですが、ようやくはじめて「推す」という言葉の意味が理解できた気がします。担当したい、この子と一緒に頑張りたいじゃないものの、愛おしさを感じるというのでしょうか。なんかそういうのがようやく自分にも降りてました。ようやく一般の人間に近づくことができました。ありがとう白雪さん。

 

とここまで白雪さんをべた褒めしてきましたが、それはそれ、これはこれ。どうせこの記事を開いた人はアイマスペーが今回の件で発狂しているのが見たかったんでしょう?具体的には下記ツイートみたいなの。

 

 

こんなことをつぶやいていました。そりゃあ、ねぇ。いろいろ思うところはありますよ。

ただ冷静な頭で今回の実装を考えなおすと、実は今回の実装ってわりとどうでも良い感じがしてくるんですよ。というのも、CVついてほしいアイドルに対する脅威度って観点で考えると、デレステに今日実装された二人なんかよりも、先日モバマス側に実装されたアイドル3人のほうがよほど脅威度高いんですよね。全員一度はTwitterのトレンドに入って話題かっさらっていますし。むしろ最初から声付きで来ている分アウトオブ眼中とも言えて、むしろ私は素直に喜ばしいことだとも思っています。

今私が一番恐れているのは、この後実装予定の新アイドル2人がボイス無しアイドルとしてモバマスに参戦してきて、その状態で次の総選挙で(前に実装されたアイドル含めた)5人のうち何人かにボイスが付くことです。ボイス付くだけならまだしも、シンデレラガールなんかになったらもうドン引きです。正直そっちのほうがよっぽど怖いです。現状でボイス未実装アイドルを担当している方がそんな結果を見たらどう思うのか察するに余りあります(私は莉嘉Pなので特にそうです)。

今このコンテンツが終わりだとか引退するとかなんだとか騒ぎたくなるのもまぁ理解はできるのですが、これまでの選挙で戦ってきてある種順番待ちをしてきたとも思えるところに急に横入りしてきてボイスをかっさらっていく絵面を見た時のほうがこのコンテンツの終わりとか引退とか言いたくなりそうだな、と思っています。シンデレラガールズに存在するコアユーザが本当に減る瞬間は多分そこなんじゃないでしょうか。ぶっちゃけ私もその瞬間どんな事考えているか想像できません。

 

なので、次の選挙はマジでちゃんとやらないといけないと思っています。大部分のユーザがある程度は納得できる、そういうなんかいい感じの選挙結果が出るために一生懸命ダイレクトマーケティングしあわないといけないなと思っています。新アイドルという無茶苦茶強烈な刺客に浮動票を奪われないように必死になってやらないと、つらい気持ちになる人が大量発生する気がしてなりません。

誤解がないように言うと、別に新アイドルにボイスが付かないでほしいんじゃないんです。みんなが「分かる」と言える結果がでるならそれで良いのです。とりあえずそうなれば、シンデレラガールズもいい感じに続いていくのかな、と思っています。

 

ちなみに私がボイスついてほしいアイドルはナターリアさんと的場梨沙さんです。担当は城ヶ崎莉嘉さんです。投票よろしくおねがいします。春はみんなで公平に殴り合いしような。以上です。

 

祖父が車イス用の駐車場をためらいなく使ってた話

もやもやしたので書くだけ書いておく。ちょっとつらい話。

祖母が入院中なので祖父と一緒にお見舞いに行ったのですが、もやもやしたのは病院に行くときのお話。お見舞いには車で向かうので、当然駐車場に車を停める必要があるのですが、祖父は「空いてる空いてる」なんて言いながらなんのためらいもなく入口近くの車イスマークの駐車場に駐車。

ぶっちゃけこの時点で相当びっくり。祖父は基本的にそういうことしない人間でしたし、先月は普通にそこらへんの駐車場の空きスペース、要するに車イス用の場所になんか停めていませんでした。

流石に、おいおい、空いてる空いてる、じゃあないんだよと思い、ここ止めちゃあだめなんじゃないのと声をかけるとこの回答。

「いいんだよ、ここ使うような人はたくさんいるし、そういう人は全然大したことない人ばっかりだよ」

いやぁ、そうは言ってもねぇ……と思っている間に駐車が済んでそのままお見舞いへ。この時点でだいぶモヤッとした状態だったのですが、祖母の病室から駐車場を眺めると確かに車イス用の駐車スペースが全部埋まっているし、なんなら若くてピンピンした方が車から出てくるところまで見てしまい、ほぇ〜つらみつらみとモヤモヤが溜まっていきます。

祖母としょうもない話をして、エレベーターで戻ろうと思ったら、途中の階でおばさんが乗ってきて。そこでもまたのほほんとしょうもない世間話をして、そのまま駐車場に向かうわけなんですが、そのおばさんも車イス用の駐車スペースを使っていてまたほぇ〜〜〜〜つらみつらみ。祖父がそれを見て「やっぱりみんな使ってるじゃん、いいんだよ使ったって」と言われ、祖父が言っていることが証明される形に。

 

はい。はいしか言うことがねぇ。

 

もやもやするだけもやもやして特にオチはないんですが、みんながそんなことしている現状にも驚いたし、そのみんなの中にそれなりに信頼していた祖父が含まれていたのも驚いたし、もう、なんつーか、世間についていけない気持ちでいっぱいです。正直者がバカを見るっていうんですか?自分の常識が否定された感じ?やるべきことをやっても届くべき人には届かないんだなっていう現実の知覚が辛いです。とにかくこの感情をインターネットに放出したかった。そんだけです。

【完了済み】ミリオン6thのチケット交換をお願いするための記事

追記:交換相手決まりました。皆様ありがとうございました。

 

こんにちは.この記事はチケ交換・譲渡を考えている方のための判断材料です.

 

twitter.com

 

連絡はTwitterのリプ,あるいはDMまでお願いします.必ず以下についてもご確認ください.

 

お前誰

で,お前誰っていう人がたくさんいると思うし,どこの馬の骨とも思えないやつと連番したい人間なんていないと思うので,その辺りの説明をします.

はじめまして,はぎょうと申します.普段はブログでアイマスライブの感想を書いたり,イベントに行った感想を書いたり,いろいろしています.シンデレラガールズからアイドルマスターになだれ込んだ感じの人間です。一応5thは全部感想記事書いていました.

hagyou.hateblo.jp

ミリオンもちょっとだけ行ったりしています.5thも両日参加して無事に沼に落ちました. 

hagyou.hateblo.jp

hagyou.hateblo.jp

 

最近だとPodcastもはじめて,時々アイマスの話もしています.アイマスMRのおかげで千早Pになりました.

karajishi.github.io

 

ライブ自体の参加経験でいうと,シンデレラは3rd以降LV含めるならだいたい全部参加していて,ミリオンは本当にちょっとだけ(上記した2回と5thだけ),765とSideMはぜんぜんという感じです.

 

担当は城ヶ崎莉嘉さんです.こういうスライドを作ってLT発表したりしました.

speakerdeck.com

youtu.be

↑スライドを使ってLTしたときの動画も配信されてますので人となりを確認できるかと思います.面倒くさい城ヶ崎莉嘉Pです.

 

 

希望しているチケット

ツイートもしている通り、ミリ6th福岡初日を連番で確保することができたので、6th福岡2日目とのチケット交換(連番)をお願いしようと思っています。別の公演との交換をご希望する方もご連絡いただければと思います(ただし6th福岡2日目の方を優先させて頂く場合がございます。予めご了承ください)。

 

以下,懸念事項,希望事項

ライブ経験は回数自体はそこそこあるものの,まだまだにわかです.特にミリオンはまだまだ初心者なので(でもCDはハマってからだいたい全部買っている)、比較的静かな方だと思います。

UOはそんなに折らない方(だいたいライブ1回(3時間)で多くて15本程度,1曲で2本程度,ただし時と場合による)です.

当然ですが、一般的なアイマスライブのレギュレーションに従う方のみ申し込みしてきただければと思います.家虎無理です.UOぐるぐるも無理です.

あと,1回のライブでUO50本以上折るような方も個人的には勘弁していただきたいです…….

その他レギュ違反をする人だったら,ライブ中ずっと隣でネチネチ言いながら泣き続けるので(そんな人をライブに連れ込んでしまった自責で泣くので)やめてほしいです.

 

以上になります.よろしくお願いいたします.

アクタージュに喰われたオタクの叫びをご確認ください

漫画を読んでいてゔぇって言ったのはだいぶ久しぶりな気がする。

 

アクタージュ act-age 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

アクタージュ act-age 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

普段の自分だったら掲載誌が週刊少年ジャンプという時点で敬遠するところがあるのだが(友情努力勝利の対義語がある漫画のほうが心が落ち着くのです)、私が信頼する職場の最強オタクが「それなりに濃い百合が摂取できるし、(私が苦手な)ジャンプっぽさも比較的薄めだからおすすめ」と言ってくれたので買って読んだ。

これがえっらい面白い。私はエンタメ摂取にカロリーをたくさん使う方なので漫画は連続で数冊しか読めないのだが、今回は一気に5巻全部読み干してしまった。こいつは面白い。

 

あらすじとしては、天才的な演技の才能を秘めた主人公「夜凪景」が、これまた天才的な映画監督である黒山と出会い、CM撮影・映画・舞台出演などを通して彼女の才能が磨かれていくというものなのだが、正直これだけだとどうにも話が掴みづらいと思う。

だいぶ語弊がある例え方をすると、この漫画は誰かに完璧に成り代わろうとする「演技」という能力で共演者と戦うバトル漫画。演技に必要なもののうち一部が極端に優れた状態だったのが1巻最初。そこから演技を重ねていくごとに彼女が演技に必要なものを獲得していき、より強力な演技ができるようになっていく。

驚異的な速度で演技が成長していく主人公の夜凪、そしてそれに驚嘆する周囲の反応・畏怖、それらを支える美麗な画力が相まって大変おもしろい。ゾクゾクする興奮が得られる。特に恐ろしいのは目である。すでにアフィリンクの表紙をご覧になっていただけたと思うが、表紙の時点で目力が凄いことが分かると思う。だが作中はこんなものではない。詳細は読んでくれとしか言いようがないが、2巻終盤、3巻序盤の芸術的な目とその力強さは私がこれまで読んだ漫画の中でも随一なんじゃなかろうか。目の強さって意味でいうとヨルムンガンドのココ・ヘクマティアルに近いものを感じる(もちろんジャンルはぜんぜん違うが、ベクトルの大きさは同じ)。

バトル漫画と例えるのも理由があって、圧倒的な演技力があるとカメラに映るだけで主演よりも映えるとか、オーディションならそのまんま相手のよりも演技力で勝って役を勝ち取るとか、演技を行うことによって周りとの勝敗が発生しているので演技が実質バトルになっている。特に前者は作中で「喰う」と表現されていて、1~3巻あたりでは役者同士の喰らい合いが繰り広げられていてこれがたまらない。ポッと出の新人女優である主人公が粗削りの演技で経験豊富な役者連中と渡り合い喰らい合うバトルは、もちろん演技なので剣がぶつかるわけでも拳を振るうわけでもない静かなものが、そこには間違いなく熱いものがある。

また、この「喰う」は4~5巻では他者の演技を盗み自分の演技を成長させることという全く別の意味で用いられており、これはこれで言い得て妙で好きだったり。相手の演技を吸収して更に強くなる能力バトルが行われていて、本当に相手を喰うのである。役者たちの演技の喰らい合いと、それによって更に成長する演技、そしてそれらによって構成される演劇・舞台は圧巻である。最新刊である5巻後半なんて、いろんなものを喰った後の夜凪が登場した時とか震える。一体何を喰ったらそんな事ができるんだ、がここにある。

 

そして、その、私は百合が好きな人間なんだけど。この漫画の百合は強烈。直接的ではないもののなかなか容赦がない。呼吸が苦しくなるほどに強烈である。

dic.pixiv.net

アクタージュ act-age 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

アクタージュ act-age 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

2巻の表紙にもいるこの千世子という女優。全ては彼女の存在のせいである。詳細はネタバレにもつながるのであまり書きたくないのだが、彼女は1~3巻で夜凪景と共演することになり、その中で最も演技ができる人間、すなわち作中ではその時点で最強の共演者なのだが、この強力な相手と渡り合うために夜凪景が行うこと、そしてそれに対する彼女の反応、これらは完全に百合しており僕は本当に変な声が出ました。

あと、この記事の最後に自分が気づいてあまりの強烈さにやばいと思ったところを載せておくので、本編既読の方は読んでおいてください。

 

というわけでアクタージュ、この先も楽しみにしています。私はここ5年ぐらい連載している漫画を書い続けるという行為を全くやらずに生きていたのですが、この漫画に関しては久しぶりに買い続けたいと思っている。てか買わない理由がない。作中の言葉を別の語義で使うならば、私は今間違いなくこの漫画に喰われている。主人公である夜凪景の物語に思考リソースを完全に奪われている。日本語を使うことを諦めて申し訳ないけど、本当にこの漫画まじで面白いんだって。はやく新刊出してくれ頼む。毎秒新刊出てくれ。頼む。

 

おまけ

 これほんとヤバくないっすか????????ちょっと関係各所の有識者から意見を募りたい。ご連絡・コメントお待ちしております。