はひふへほ

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マルコと銀河竜を買ってくれ頼む

 


【OPムービー】マルコと銀河竜 / MARCO AND THE GALAXY DRAGON

 

 

人生で初めて自分からノベルゲームというものを買って遊んだ人間ですので、その、他と比較してどうだとか、そういう偉そうなことなんにも言えないんだけど、でもこの一本を遊んで、途中お話の展開に首かしげたり腹抱えて笑ったりしたあとに、最後の最後でアホみたいに泣きまくって顔中ぐちゃぐちゃにしちゃったこのゲームのことを最高だと言わないわけにはいかんのです。

 

まず、体感が本当に新鮮。このタイトル、悪い言い方だと知りつつ言うけど、ちょっと気が狂っているのではないかと思うほどのCG量(公式曰く1000枚超えらしい)のノベルゲーなのですが、まぁこうも場面が切り替わりまくるとこんなにもテンポってよくなるのか、と思うぐらいにテンポが早い。多分同じ時間ノベルゲやるよりも圧倒的に進みが早いんじゃないかと思う。

イメージとしては、小説の地の文を絵にしてひたすらぶん殴っている感じ。いやそれアニメやんって言いたくなると思うんだけど、多分ある種ただしくて、これはアニメのブルーレイボックスだって思って買うと多分しっくり来ると思う。でもアニメなのかって言われるとなんかそうとも言い難い。とにかく新しいなにかだってことは間違いないと思う。

途中で挟まれるカートゥーンのアニメシーンも新鮮で、色使いから漂うなんとなく今風な匂いといい、ぬるんぬるん動きまくる作画といい、金かかってんなぁの一言。ちょこちょこその演出はいるか?と思うシーンもあるにはあるのだが、最後が良かったせいでそれも味だよな、と洗脳されている自分がいます。

とりあえず言いたいことは、演出という観点でなんかしらの特異点っぽいなにかだと思います。とりあえず、私にとっては、見たことがない、聞いたことがない、よくわからないけど美味しいなにかって体感です。

 

シナリオに関しては発売してまだ2日なので書かないのだけれど、時間短いわりには結構詰め込まれていた気がします。タイトルの通り、主人公のマルコと、その相棒のアルコ(銀河竜)のお話なんだけど、追っていけばいくほど愛とか希望とかが重なって、そういうのがたくさん醸成されたあと、最後にそれらが全部食い尽くされて死にます。ありがとうございました。

マジでもう、正直途中「なんでそんな展開するねん」とか、お前絶対出てこなくても話成り立っとったやろとか、むしろそこをもっと描いてくれとか、そういうふうに思うことちょこちょこあったんだけど(まぁこれは好みの問題だからこれ以上言及しない)、それでも一番最後のあの白背景の流れを見てしまうともう、アホかというぐらいに泣いてしまい、「あぁ、もう、なんでこんなに最高なのだろう」と思ってしまう程度には最高でした。手のひらどんだけぐるぐるしているんだ私。

でもそうなるぐらいに良かったんです……僕は好きなのです……正直人は選ぶゲームだと思うんです。これならアニメにしろとか、ボリュームが少ないとか、シナリオの描写不足とか、そういうこと言う人絶対いると思うんです。全部わかる。わかりが深すぎる。でもそれを分かった上でも好きって言っちゃうんだよなぁ……。地味にいろんな伏線があって、それらも最低限は間違いなく回収されていて、そしてそれぞれがすごく効いてきて、そんで最後にぼろぼろになるまで泣いちゃうやつなんだ……。

中身まったくない文章で本当に申し訳ないんだけど、とりあえず書かせてくれ。ほんと好きなんだこの作品。最高に楽しかったんだよ。だから、買ってほしい。お願いだから買ってくれ。間違いなく意欲作だし、これが売れない世界に私は住んでいたくない。本当に売れてほしい。多分、そんなに面白いと思わないとしても、少なくとも作り手の魂を垣間見えることだけは確か。そのためだけでもいいから手にとってほしい。お願いだから買ってくれ。頼む。頼む。この通り。