はひふへほ

ゲーム,雑記,美味い飯.時々アイマス.

個人ブログへのスマートニュース砲は全然美味しくないかも?というお話

業務連絡です.そんなに面白くない話です.

 

hagyou.hateblo.jp

 

昨日ノリで投稿した ダンケルクの記事がスマートニュースに取り上げられたらしく,アクセス数がそこそこ伸びました.ありがてぇ.で,ブログのアクセス解析をのっほほんと見てみたら実は全然ありがたくないことがわかったので,今日はそんな記事です.

 

問題の内容はこちら.

 

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わかりますかねこれ,投稿してほぼタイムラグ無しでスマートニュース砲が当たっています.すっげぇ.Google Analytics側でも見ているのですが,本当に記事投稿から1時間以内にページのリンクをスマートニュース側に掲載しているっぽくてちょっと驚いています.

いや,だって冷静に考えてみてくださいよ.世間で更新されるブログの数って相当でしょ?その記事を1時間以内に解析してなんかの指標を元に数値化してそれにと基いてユーザに出しているわけでしょ.いや,ニュース界隈がどんなことしているのか全然分かっていませんけど,凄いスピード感で更新しているんだなと.

 

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ただ,悲しいお話としては,これだけアクセスがあっても平均セッション時間がたったの7秒なんですよ…….絶対記事読んでないでしょスマートニュース経由の人たち…….普段より短いとはいえ2000字は書いているんですよ?でも,7秒って……ねぇ…….

私もこれまでアクセス数が伸びりゃあいいと思っていたところがあったんですけど,いざこうやって数字で出てくると悲しい気持ちになります.というかスマートニュース側はセッション時間見えてるはずですよね?(アプリ側の画面遷移する時間を見ていないはずはないので)この値はアプリ側への掲載基準とは関係ないんでしょうか?うぅん,よく分からん.スマートニュース側としてはアプリの広告収入で稼いでいる(と思う)ので,遷移先のページに滞在してくれるかどうかとかどうでもいいんでしょうけど.

いや,いいんですよ?アクセス数に寄与してくれるのは大歓迎ですよもちろん.でも,運営している側としては,普通に検索経由で見てくれる人のほうがよっぽど滞在時間が長いし(シンデレラのライブの記事とか余裕で数分以上,下手すりゃ1記事で平均6分とかありますし,サイト全体で見ても平均1分以上),ちゃんと読んでくれない人を集めてくれても正直そんなに嬉しくないです.だからこんな喧嘩売りつけるようなタイトルをつけました.まぁ,どうせ荒れないでしょうから,いいよね(完全に油断している)

 

というわけで,スマートニュース砲を遠回しにdisる記事でした.まぁ,こんだけあーだこーだ言ってますけど,多分理由は単純に私の記事がダメだったからなんだと思います.とほほ.いきなり予防線貼りまくってましたからねあの記事.もうちょっとどんな人が見ても滞在したい記事を書きたいものです.もっと精進します.

 

 

ダンケルクは(多分)凄い映画

www.youtube.com

wwws.warnerbros.co.jp

 

はい.行ってきました.まず,私は映画に楽しさとか希望とか,なんかそう言う綺麗なものを求めがちの人間です.先日放送していたバトルシップを見てやはり戦艦は最高とか言う人間ですし,パシフィック・リムを見て興奮して変な汗をかいてしまう人間ですし,キングスマンを見て人がいないところで傘を振り回したくなる人間です.ジョン・ウィックとか最高すぎてもう,キアヌ好きってなる人間です(まぁあの映画は希望って感じはないけど,アクション見て楽しいできるので,ね).だから俗に言う「映画好き」ではないです.

なので,アカデミー賞とか何とか賞とか取るような,うまい表現が見つからないのですけれど,映画が本当に好きな人が好きそうな映画というのは,それほど好きではないし,まともに評価できるとは思えません.まともな映画評が読みたい人はさっさとググり直してください.もっと有益な記事があると思います.

 

その上でダンケルクダンケルクですよ.

 

この映画,ひたすら敗走を描く映画.イギリスの兵士たちがドイツに負けて,何とかしてイギリス本土に戻ろうとするのが淡々と描かれている映画です.なので,そもそもスタートからマイナス.そのマイナスをどれだけ減らさずに済むか,みたいな映画なので,楽しいとか嬉しいとか希望とか,そういう要素が削られきった印象(とは言え,少しは存在しているのですが).だから,正直私はこの映画そんなに好きな映画ではありませんでした.ただ,だからといって見る価値がないかというと,絶対にそうは言いたくありません.多分,なんか賞取るのじゃないでしょうか.兎角,凄い映画.なんだかよく分かりませんが,この映画,とりあえず,すっごいと思います.

 

ストーリーは主に3つの視点で描かれる群像劇なのですが,(これもネタバレになりそうなので伏せときます),この見せ方になるほどと唸ってしまいました.

 

急に話が飛びますが,エンドロールが面白いので,映画見終わったらエンドロールの最初の部分だけでも読んでから劇場を出てください.とにかく,とにかく,役名が役名していないのです.なんたらsoldierとか,なんたらofficerとか,boyとか,nurseとか,そんなんばっか.人の名前が驚くほど出てきません.出るには出るのですが,まぁほぼない.9割が固有名詞ではないのです.実際映画を振り返っても,名前が出た人って多分全部で3人ぐらいしかいないんじゃないでしょうか?

それぐらいにこの映画は群像劇なんです.誰か1人のお話ではない.誰かが英雄になる話でもないし,誰かの悲劇を描くわけでもないんです.キャラの個性とか背景とか,微塵も感じませんでした.個人の事情がここまで明かされない,登場人物がキャラクターにならない映画って多分私初めて見たと思います.

これを見て真っ先に思い出したのは,CODCall of Duty)です.昔,まだCODに脂がのっていた頃のCODを思い出すような映画.BGMがハンスジマーだから尚更そんなノリ.とにかく,ただの兵士がひたすら戦地から逃れようとする様子が描かれています.

 

それでも話として成り立っているのは,登場人物たちみんなが何をしようとしているかひたすらに明確だからだと私は思っています.皆とにかく生きようとしている,あるいはそれを助けようとしている,だいたいそのどちらかのみだからです.相関図もへったくれもありません.登場人物たちは皆自分がしたいこと・するべきだと思っていることを自分でしているだけ.たったそれだけです.その姿も,過度な演出があるわけでもなく,淡々と描かれています.

 

そんな中,そんな中にそれを邪魔してくるドイツ軍ですよ.これがやっばい.

私はこの映画,IMAXで見たんですが,是非IMAXで見てください.とにかくドイツ軍側が発する音の全ての臨場感がえげつないです.スクリーンでビビっている兵士たちの気持ちが痛いほどよく分かります.*1

上から急降下して攻撃して来ようとする戦闘機が無茶苦茶に怖いし,もう,つらい.

狭い船内で海水の迫る音,弾丸が鉄板に弾かれる音,何かが燃える音,爆撃機から落とされた爆弾が破裂する音,もちろん嫌になるほど発砲音も聞けます,これらの音どれもが本気で殺しに来ているのが分かります.そして何より,人がそれらの音で死んでいく声が怖いのです.もちろん,音も出さずに死んでいく人もたくさん.それらが無茶苦茶に怖い.反戦物の話って世間にはいろいろあると思うんですけど,そんなストーリーがうんたらで,故郷に家族がいるのに戦地で人殺しかよ!みたいなこと言ってくる話より,「あ,逃げようとしている!せっかくだし爆撃機飛ばしときますね😁」してくるダンケルクのほうがよほど戦争に拒絶する感情を抱く気がします.だって,怖いから.生理的な恐怖心をガンガン煽ってくるから.

今この記事書いているときに遠くでバイクがスピードを出している音が聞こえてきたんですけど,完全に映画の中で戦闘機が迫ってくる音を思い出してちょっとギョッとしてしまいました.本当に,そうなってしまう映画です.

 

この映画,何を見る映画かと言ったら,ひたすらにスクリーンにいる人たちがその場でできることをやっている様子と,それを本気で邪魔してくる上記シチュエーションを見る映画です.だから,まぁ,楽しくはない.楽しくはない映画.でも,多分凄い映画.私は映画に正当な評価を与えられる人間ではないと自負しているけど,これは凄い映画.迷っているなら,とりあえず見に行くべきだと思います.


ラストシーンとか,凄いよね.もう,ノーラン,貴様……!!というか,貴様ら……!!!って言いたくなる感じなので,是非劇場でご覧いただければ.もう一回言うけど,やっぱり,凄い映画なんだと思います.行きましょう.行きましょう.

 

 

インセプション [Blu-ray]

インセプション [Blu-ray]

 

 

*1:もう一つIMAXを強く勧める理由としては,ハンス・ジマーのBGMがブンッブン低音を鳴らしまくっているが挙げられます.インセプションの日じゃないぐらいにブォーブォーならしまくり.ダークナイトのときもでしたが常に危機感を煽り続けるような嫌らしいBGMから,緊迫感溢れるBGMまで,ハンス・ジマー仕事しすぎだった.

自分の日本語もといブログを改善したい

ある種ライフワークだったシンデレラガールズの5thライブが終わり,それに追従する形で書き続けていた5thの感想記事も終わり,いよいよもってこのブログも通常運転に戻ってきたわけですが,今回死ぬほどたくさん感想を書いていた結果,実は自分は日本語を少しもまともに扱えていなかった(≒まともにブログ書けていなかった)のではないかという気持ちになっています.

 

まず,語彙力が足りなさすぎる.あれはライブの尊さにあてられた結果であるという人もたくさんいるし,自分もある種そうだと思っているところがありますが,それにしたって感想を書くのに必要な語彙が無かったように思います.尊いとか好きとか最高とか,そんなんばっかり.もうちょっと表現力を上げる,つまるところ表現できる語彙を獲得しないと,いつまでたっても見たものをちゃんと書けないままなんじゃないかと思っています.書いていて一番ストレスだったのがこれなので,何かをして語彙を獲得していきたい.

次,書くスピード.これは上記した語彙力とも関連しているんだけど,語彙がないのでそもそも表現が浮かばなくなって,結果として書くスピードがビックリするほど遅かったように思います.だいたい感想記事って1万字を4時間ぐらいで書いているんですけど,だいたい2時間過ぎたあたりから集中力が持たなくなって,頭が回らなくなるので,できることならそこまでに全部書ききりたい気持ちがあります.書いている時間そのものを凝縮させれば多分2時間で書くことはできなくはないと思うので,できるだけ頑張りたいです.

最後,文量について.なげーよ.もうこれに尽きる.いや,好きで書いているし,楽しいし,書いてりゃどうしたって長くなるんですけど,もうちょっとこう,短くしたい気持ちがあって.このブログのシンデレラガールズ関連記事の滞在時間ってGoogle Analyticsによると結構長い(記事によるけどだいたい4〜8分程度)なので,読んでくださっているかたがたくさんいるのはすごく嬉しいんですが,その反面アクセスしてくれるデバイススマホらしくって,スマホで15000字の文章を読むのってちょっとつらくない?と.正直自分だったらそんなに長い記事読まないと思うし,そういう人って多分自分以外にもいるから,実は潜在的にアクセスしたけど長すぎて読むの止めましたって人がたくさんいるんじゃないかと思っています.なので,もうちょっと短く,そして内容を濃くしていきたい所存です.

 

とか何とか言っているけど,じゃあなにするねんって話なんですよね.変な話なんですけど,というか自惚れなんですけど,書く事自体は大好きで(だから今こんな誰得な文章を書き出したりしている)これまでもずっとやり続けていたから,じつはもう自分ひとりで何とかできるところは終わってしまったのかもしれないと思っていて.そうなると文章を書くための本を読むとか,そもそも良質な文章をたくさん読むとか,そういうことをして外から技術を盗まなきゃいけないわけで.なのでちょっと本を買ったりしてみました.振り返ると最後に読んだ本を覚えていないぐらいなので,相当やばいと思う.ので,頑張って本を読む習慣を復活させたい所存です.読みだしたらどうせ楽しいのは分かっているので,頑張ろう.

 

あと,急に話が飛ぶんですけど,この間戯れに二次創作の小説書き出してみたんですよ.そしたら難しいけどすっごい楽しくって.なのでちょっとそういう界隈にも手を出したみたいとおもいます.書いてみた感想とか,そういうのも書くことになるかも.お時間ある方はお付き合いください.

と,こんな文章を書くのにだいたい20分(1500字程度).もう5分早くしたいかな.

デレ5th各公演感想まとめページ

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みなさま,5thライブツアー大変お疲れ様でした.この動画(ツアーのOP)いいよね…….

 

この記事何?

感想記事があまりにもいっぱいありすぎて,それぞれで相互にリンク貼るのが面倒くさくなったので,この記事をハブとして使えるようにしました.この記事から各公演の感想記事に飛べるって次第です.以下,開催順に並んでいますので興味ある方はどうぞ.

 

 

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幕張のみ,いろいろありすぎてまともに書いていません.るるきゃん…….

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福岡は担当の関連でいろいろあったので2本記事があります.

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 SSAは各日とおまけ付です.

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ほんと楽しかったなぁ5th…….楽しかった…….交流してくださったプロデューサーの皆さま,出演者・スタッフの皆さま,このツアーに関わった全ての方に感謝したいです.本当にありがとうございました.次の6thも楽しみに待ってます.

しんげき1期13話「無限の可能性」のダークイルミネイトを紐解く

煩わしい太陽ね……(おはようございます(挨拶))

 

本日15時きっかり,とんでもない爆弾が公式から投下されました.二宮飛鳥,神崎蘭子Pがずっと待っていたあのユニットが次のイベントで登場するんです.

 

 

 

 

にわかながら両方の担当を名乗らせていただいている身としては楽しみで楽しみで,これを待っていたんや……ほんと……これを……SSA2日目のDJぴにゃで供給量は十分だと思っていたら,まさかこんなにすぐに大量供給されるとは……これこの後毒ガス訓練とかはじまるんちゃうかみたいな気持ちになっています……すいません日本語が使えません……とりあえず,いい…….

 

それで,ちょっとテンションが高まってしまったので,dアニメでしんげき1期13話をもう一回見ていたのですが,改めて見てもやっぱり台詞何言ってるかわかった気までしかならなくてですね.それで,ちょっと個人的な解釈とか,ついでにダークイルミネイトの2人についてのなんやかんやを適当にまとめておこうかなという気持ちになったので,こんなタイトルです.誰得やな.でも担当のイベントが近いからね!少しでも盛り上げるために今から頑張らないとね!皆イベントよろしくね!

 

この記事に記述される内容は観測者たる筆者の推測に基づいた見解でしかなく,個々の観測者によって様々な解釈ができるだろう.誰しもが自分の観測者.そして人を理解しきることはできない.だからこそ,面白いものなんだと思うよ.キミもそう思うだろう?

(意訳)本記事は個人が好き勝手書いたものなので解釈が異なる方はいて当然かと思います.話半分でお楽しみください.あと,終始こんな感じでいきます.お察しください.それと,にわかです!解釈違い等以前に間違いが存在してた場合はその旨コメントいただけると大変喜びます.特にモバマスはいまいち台詞を読みきれてなくて…….いろいろ情報くれると嬉しいですマジで.あとこの記事ではつらいので魔導書《グリモワール》という記述は全部ただの「グリモワール」として記述します.許して.

 

13話におけるグリモワールの書き方について

はい,まずこれですね.この話は蘭子のグリモワール*1に記述された何らかの物語を中心として2人が会話するので,まずはこれが何なのかを考えていくべきだと考えます.で,初っ端からそもそも論をぶっ込むんですが,このグリモワール,2人で書いているんでしょうか?2人で書いているとしたら,その割合とか,書き方とか,そういうの読み取れたら面白そうじゃない?みたいな?そういう問題をまずは考えてみたいと思います.

 

まずは単純に2人の会話の流れを追っていきましょう.初め蘭子はグリモワールに書き込んだ一節をそのまま読み上げます.

  蘭子「共に闇という名の輝きを.」

これに対して飛鳥は傑作が生まれたと返し,その後蘭子は「これ(新たなグリモワール)はラグナロクをも巻き起こす存在になる」と発言しています.その後飛鳥の台詞はこんな感じ.

  飛鳥「自分の中のセカイ*2をこうして語り合いながら紡ぎあい……(ここで飛鳥がブラックコーヒー飲んで「う”」って言う)……互いの色が混ざりあい,新たなセカイが産まれる.こういうのも,悪くないかもしれないね」

 

この時点でグリモワールに書かれた物語は2人の共著であることは容易に想像ができます.ただ,問題はこの後.この物語を世に出した時の話を2人がして「これは皆から人気が出そうだね!(超絶意訳)」みたいなことを言いあった後の会話です.蘭子がおもむろに別のグリモワールを取り出して一言.

蘭子「魅了されし哀れな子羊たちを救う供物も,すでに召喚の準備が整っている」

飛鳥「これはこれは驚いた.次の扉を開く準備は万端ってわけだ」

 

この台詞,飛鳥が驚いているわけですから,当然この「供物」は蘭子が一人で考えたことが予測できます.とは言え,この供物は先程二人で考えていた物語に関わるものであることは間違いありません.要するに,物語が先に存在しなければこの供物を考えることはできないわけです.このことから,2人が考える物語は,少なくともこのシーンの前に一度蘭子によって紡がれたことが推測できます.

 

ここまでは普通にアニメを見ているだけで分かる話ですが,この記事ではもう一段回掘り下げて見たいと思います.最初に蘭子が書いているこの物語の一節は,話の流れから言って,この13話でメインとして語られる2人が登場する物語のラストだと考えるのが普通だと思います.また,じつはこの台詞から,この一節を書いている(発案している)のは蘭子であることが想像できます.

というのも,実は二宮飛鳥というキャラクターは台詞中で闇という名詞を使うことは結構少ないです.台詞のデータベースを使って調べてみたんですが,飛鳥が闇という言葉を使用しているのは単純に数えて8件です.蘭子が77件であることを考えると,ざっくり考えればだいたい9分の1です.故に,とりあえずこの台詞については,殆どの場合において蘭子ちゃんが書いていると言えます.

この事実と先述した内容より,物語の最後を蘭子を単語単位で丁寧に書いているということは,おそらく蘭子が考えてきたのはあくまで原案のプロット程度であり,飛鳥と一緒にそのプロットを練りながら,最終的には蘭子が細部まで書いていることが想像できます.これは完全に個人の感想ですが,2人のキャラクター的にもこれぐらいの方がしっくり来る気がします.

 

「観測者」の出処について

前節で話していた物語ですが,この物語では頻繁に「観測者」なる単語が出現します.実はこれ,台詞のデータベースで検索するとちょっと面白いことが妄想できる種が出てきます.

 というのも,シンデレラガールズで最初に「観測者」という言葉を使ったのは高峯のあさん(具体的には[トランセンドバニー]高峯のあ)なんですよ.これ, 2人を追っかけている身としてはそれなりにしっくり来るところがあってですね.

 

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ご覧の通り,2人が憧れている対象というのが高峯のあさんなんですね.ゲームの台詞中でのあさんがいう「観測者」は,2人の物語に出てくるような意味ではなく,ファンを示すものだと考えられるんですが,とは言え話のキーとなる単語の元ネタが(ひょっとしたらですが)2人が憧れていたのあさんの台詞から持ってきたものだったとすると,色々と妄想がひろがりんぐして良くないですか?私はこういうの見つけるとすっごいウキウキしてしまいます.超楽しい.

更に掘り下げていきましょう.実はシンデレラガールズで「観測者」という言葉がもう一度使われたことがあります.次にこの言葉を使ったのは二宮飛鳥さんです.この時の「観測者」(台詞中では定点観測者としています)は物語のような意味でも,のあさんの言うファンの意味でもなく,プレイヤーであるプロデューサーなので,直接的に関連しているかというとちょっと違う気がしますが,ここまで来るとこんな流れを考えることができます.

 

のあさんの台詞 → それをみた飛鳥が自身の言葉とする → 何らかの形で飛鳥から蘭子へと通じる → 蘭子が飛鳥に見せるためのプロットを用意する → しんげき13話(イマココ!)

 

どこまでが真実かは分かりませんが,なにか一本の線で繋がったような気がします.実装された順番を考えるに,最初の二つの時系列は確実に保証されているので,うっかり本当にあったりなかったりするかも?それともただの妄想?そういうセカイも僕は嫌いじゃないけど.

いやぁ,やばいなこのセカイ,やばい.超楽しい.

 

「供物の招喚の準備が整っている」から読み取れないグリモワールのセカイ

見出しにある「供物~」の台詞ですが,この台詞も読み取ろうと思うと結構いろいろ読み取れると思います.っていうか,冷静に考えれば考えるほど,この供物一体だれに向けて使っているのかよくわからないんですよね.この台詞の前の飛鳥の台詞は「物語にスパイスが必要」というものでしたから,物語中に追加するギミックのようなものがこの供物(グリモワールいわく観測者の証,飛鳥いわく時計)として考えられるわけなんですが.考えるとなんで供物という言葉を使うのかなかなか理解しづらいのです.

そもそも供物という言葉は神などの自分よりも上位に存在する何かに対して捧げるものを指しているのですが,今回の場合は話の流れからして特に捧げるような相手がいるようには思えません.また,その後の「招喚準備ができている」も,招喚は何らかの特殊な方法を使ってモノ・ヒトを呼び寄せるという意味ですから,この供物を喚ぶという意味で使うのは結構苦しい気がします.

頑張って解釈しようとすると,キャラクターとしての2人に対して与えるという意味での供物であるとか,あるいは物語のセカイに招くという意味での招喚であるとか,まぁ考えようによってはなんとでもできる気がするんですが,この台詞の並びとなるような答えを考えるのはかなり難しいように思います.うぅん,教えてくれ飛鳥…….

 

で,さらにぶっ飛んだ解釈をしようとするとですね,そもそもこれは供物と言っているが我々が知っている供物という単語ではないことが考えれるのではないでしょうか.

というか,ぶっちゃけもっと上のレイヤーから考え直すと,そもそも発音が「クモツ」だからといってそれが供物であるという保証はないわけです.お察しの通りこの考察は全てアニメの台詞をベースに考えているので,彼女たちのセリフに対してどのような文字が用いられているかをつかむことはできません.通常のアニメならそもそもそんな台詞を使わないのが妥当なんでしょうが,もはや彼女たちのレベルになるとそういう謎のレイヤーまで考えなければいけない気がしてなりません.超電磁砲をレールガンと読むような作品が当然のごとく存在しているのですから,文字列がどうなっているかを想像できるかどうかというのも2人のセカイを理解する鍵になるのかもしれません.っていうかそこまでいくとほんとつらいから,せめてデレステみたいになんかこう,文字列をください.お願いします*3

 

 

飛鳥に見せる専用の別のグリモワールが存在

これさっきも地味に言及していたような気がするので短めに.13話後半で飛鳥が自分のノートを取り出して「こういうのはどうかな?」と自分の考えてきたセカイについて語りだそうとした時の蘭子の台詞がこんな感じ.

  蘭子「そのような禁断の書を人目に晒すなど……」

この台詞からして,やはり飛鳥と一緒に書いていたものは普段蘭子が事務所で書いているグリモワールとは異なるグリモワールであることが容易に想像できます.こうなると何冊かあることが前提になるわけですが,この情報って実は今までのデレマス・デレステでは出てきていないので,結構大切だったり.ということは,今後複数のグリモワールの存在がキーになったコミュが増えたり増えなかったり……増えてほしいな…….

 

最後の飛鳥の台詞

上記の,蘭子が自分のグリモワールを見せることを恥ずかしがっているのに対する飛鳥の対応についてですが,これが何とも大人びていてすっごい好き…….やばいだんだん語彙力なくなってきた…….

  飛鳥「ボクはかまわないよ」

  飛鳥「キミとなら自分の新たな扉を開けられる気がするからね」

この新たな扉って言葉のチョイスが個人的にはこう,ぐっとクる物があるのでよいのですよ…….というのも,デレステの恒常SSR飛鳥ではステージの名前が扉の在るステージ(あるではなく,在ると言うのが飛鳥の言葉らしくてCygames最高です)だったり,当然彼女の台詞の中でも扉が出てくることはあります.これをまた台詞に照らし合わせてみると,実は蘭子の台詞の中でも扉が出てくる機会はありまして.2人の中で共有している言葉として一番大きな存在なのはやはり翼なのですが(今回のイベントタイトルも「双翼の独奏歌」なんていうぐらいですし,特に蘭子の台詞における翼の出現頻度はそもそもかなり高め(累計23件)),それなりに台詞を読んできた人間としてこの扉はその次程度に頻繁に使われる言葉なのではないかと思っていたりします.頻度で言うと結構低いっちゃ低いんですけど(DB上で飛鳥:蘭子それぞれ3件),それぞれの台詞のかぶらなさを考えるとカード自体のテーマが(夏とか海とかバレンタインとか)一緒ではないにもかかわらずこれだけ共通しているのは結構強い結び付きがあるんじゃないかと思っています.

まぁ,総評すると,やっぱりこの2人仲良くて最高やなって(台詞読んでいたら完全に語彙力が死んで,そんなひとが絞り出した最後の言葉)

 

終わりに

はい.自分でもなんでこの記事を突発的に書きたくなったのかよく分からない記事でした.ただ書いている時はすっげぇ楽しかったので,やっぱりこの2人の担当は辞められそうにありませんっていうか辞めるわけねーだろ最高かよ単語単語読んで検索かけるだけで楽しすぎるんだよ.あと後半なんか限界っぽい感じになって申し訳ありません.

公式がここまで考えて台詞を作っているのかは分かりませんが(もしそうだったらいいなぁとは考えていたりいなかったり(特にのあさんのあたりとか)),とりあえずこれだけ解釈のしがいがある会話をぼんぼんぶっ込んでくれるダークイルミネイトほんと最高ですね.こういうの,どんどんちょうだい!(出典元:5th福岡公演初日好いとぉよ選手権)

我らがダークイルミネイトのイベントは今週21日15:00からということですので,こんな記事でうっかりこの2人の会話に興味が出てしまった皆さま,もしもいらっしゃったら是非ともイベントに参加してコミュを読みこんでみてはいかがでしょうか.蘭子ちゃんみたいに辞書をみながらスマホを弄るというのも案外悪くないものですよ.

 

それでは,『闇の眷属の下僕に喜んでなったプロデューサーの皆さま,もとい,『14歳の痛いヤツ』に惚れ込んでしまったプロデューサーの皆さま,ご一緒に.

 

― さぁ,往こうか

―― 我が魂の赴くままに

 

 

THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 006 神崎蘭子

THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 006 神崎蘭子

 

 

THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 043二宮飛鳥

THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 043二宮飛鳥

 

 

こうね,シンデレラマスターシリーズのジャケットも,対になっているように見えなくもないのもいいよね(完全に脳がイカれた発言です).

 

*1:グリモワールという単語は間違いなく目にしたことがあるかと思います.グリモワールは蘭子が普段使っているスケッチブックもといノートブックのことですね.時々この言葉は「ノートに絵を書く」まで含んだ意味になったり,ノートに記述されている内容まで示す意味になったりすることがあったりもします.

*2:とても大切ですが世界ではなくセカイです.

*3:Blu-rayって日本語字幕ありましたっけ……だとしたら買わねば…….